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2012年9月1日
クリーニングの豆知識 第2二回「水洗い不可表示でも汗汚れには水処理が必要」
第2回「水洗い不可表示でも汗汚れには水処理が必要」
夏のおしゃれ着であっても、取扱い絵表示に、水洗い不可の表示がついているものが多くあります。
汗汚れが付いてしまったら・・・?
◎汗成分は水溶性だから水処理
欧米の気候に比べて、日本の夏は温度も湿度も高く、大変汗をかきやすい環境です。
汗に溶け込んでいる塩分、尿素、乳酸、アミノ酸などは水に溶ける成分。
ドライクリーニングは、皮脂や油煙などで接着した一般の汚れを、油脂を溶かすことによって洗い落す技術です。
このことから、通常のドライクリーニングだけでは、汗汚れを十分に落とすことはできません。
◎夏物の天然素材は汗をいっぱい吸収します
綿や麻、毛などの天然素材には水分を吸収する性質があります。
だからべたつかず、夏でも爽やかな着心地です。
しかし、染色やデザインのために、水洗いすると色が流れたり変形する危険があることから水洗い不可の表示が付けられてしまっている製品があります。
このような夏物製品を着るときは、なるべく汗が付かないように配慮する必要があります。
またメーカーとしても、夏物商品企画段階で、汗に配慮した品質管理をすべきでしょう。
それでも水洗い不可表示の製品に汗汚れをつけてしまったらご相談ください。